春、新しい生活の始まり。
将来の夢がヒモな私もお金の為、ついにここ「いひはら社」で働く決意をした。新入社員として、初日から気を引き締めていきたいと思う。
それなのに……。
「止めんとって! 止めんとって私を!」
居眠りにお漏らしに、会議に集まらない社員達。立て付けの悪いオフィス、散らばる段ボール。ドアも通路も狭くって、プロジェクターすらまともに持って行けない。
やっぱり壁で仕切られているより、隙間があれば連携も取りやすい。人だろうと物だろうと邪魔なもの全部吹っ飛ばせば、オッケーオッケー。
随分風通しの良い働きやすい職場になったわ、うん。
フォークリフトの運転もかなり大変で、イラつくほどに難しかった。それでもフォークonフォークを成し遂げられたのは、同期のおかげだ。仕事がこんなに大変なんて今まで知らんかったけど。
親身に修繕費を割り勘してくれる同期がいれば、頑張れる気がするわ。
#同期最高
#同期は裏切らない
#転職しても友達でいようね
文芸
『コードネームDERON、ヒットマンとしての初仕事よ』
『準備は…一任するわ』
「わぁ~暗殺者ってこんな気持ちなんやぁ」
初の感覚に満足気。そしてターゲットを追跡中に出会った武器こそが――――
代名詞となる 消 火 器 である。”初仕事”を終えて消火器と一緒に帰宅。
「消火器とかで殴り合ってみたいねんけど……」
次のミッションでは潜入に苦戦しつつも、無事ジャスティンさんがフライト。
「(無反応の警備員に対して)冷たすぎん?この世界。人が一人飛んでいったのよ?」
ここまででトライアル版終了、そして始まる真の暗殺(カチコミ)
「ちょっと……最後、消火器で人タコ殴りにしていかへん?み ん な で」
消火器の魔力に魅入られたヒットマンは全てを蹂躙していく。
(その模様はここでは書ききれないので是非本編でご覧ください)
『とてもエレガントな仕事ぶりだったわ。』
どこかへ誘い込むように並んだ鳥居。そこを抜けると暗闇の世界が広がっていた。数歩先も見えない、いつなにが襲ってくるかも分からない不安が襲ってくる。
一瞬で体は縮こまり、足は鉛のように重くなる。それでも行かなければ帰れない。みとちゃんと凛先輩がいるんだから、私もしっかりしないと。
右手に握った剣を振りかざして前を行く。震えを誤魔化すように無我夢中に振るう。
満身創痍で進んだ先に、突如現れた謎の小学校。生徒の亡霊、血まみれの手形。ここで起きたであろう悲劇が目に浮ぶ。ただでさえ頼りない視界が、恐怖に染まっていく。
その時、どこからか響く女の笑い声に気が狂いそうになる。どこだ、どこにいる?
声に誘われるよう出口へ向かうと――
「ほぉあ、ほぁあ、ほぁああ!!? 右!!!」
――そこにいたのは。
「あ、たいまつでした……すみません」
VTuber達による某ゲーム大会が始まった。各種目で上位を目指すこのゲームでは、咄嗟の判断能力や時には遠回りする事が勝利へと繋がる。
チーム「我らキルリーダー」はどこまで勝ち進める事が出来るのか…!ダブハンを取る事は出来るのか…!(ダブハンとは某FPSゲームにて4000ダメージを取る事です)
運命の第1回戦では三枝明那が見事決勝まで勝ち進んだ。チームメンバーみんなの思いを背負って頑張っていく。
途中で脱落してしまった叶が周りの状況を的確に伝え、プティとでろーんは声援を送りアッキーナを鼓舞していった!
だがあと一歩の所で脱落してしまい、惜しくも1位を取る事は出来ず…。
第2回戦「我らがキルリーダー」からは3人決勝に進出。最後は明那の粘り勝ちで見事1位を奪取して、先ほどのリベンジを成功させた!
様々なVTuberチームがいる中でどのチームが優勝に輝くのか。「我らキルリーダー」はキルリーダーになる事は出来るのか。結果はアーカイブにて…。
こんでろーん! お雑談は久しぶりやね。話題もたまっているので、早速話していこうかなと思いまーす。
まず、たまちゃんの罪を食べるために風紀委員長の月ノさんと縄張りに行ったやろ。お家じゃなくて縄張りね。もうめちゃめちゃせま、ゴホン。
イーリスで打ち上げにも行って、ジビエ料理を食べました。一番美味しかったのはキジだね。ちゃんと鶏肉やった、筋肉って感じで。食レポうまいでしょ? あのね、めちゃくちゃ原稿起こした。
あと、えーと。しぃしぃの凸待ちに参加させていただいたんですけど、あの。私、喧嘩はそんなに強くなくって……本当に強くなくって、ハイ。
瓦割りはあみゃみゃとしたんですけど、八枚も割れるとは思わなかったね。多分、頑張れば十枚行けると思うねん。
カープコラボはまさか叶うと思ってなくて、私以上に家族が喜んでた。この先もつなげていきたいけどね! もちろん。一歩ずつね。
他にもマイクラ肝試しとかパワプロとか、2434killリレーとか。MVも楽しみにしててください、めちゃくちゃ良い感じだから。
はい、そんな感じで。三時間ぐらいしゃべっちゃった。また雑談する時があったら、ぜひ聞きに来てください。
んじゃ、そろそろ終わりたいと思います。おつでろでした! ばいばーい!
この日は、明けましておめでとう!&シーズン2初戦の配信でした。スーパーボール級からスタートし、更に上のランクを目指します。シーズン2では持ち時間が短くなり、長考しにくくなりました。また、キョダイマックスも解禁されたのが特徴でしょうか。
この時はまだ旅パの延長の子たちでしたね。3タテされた過去におびえながらのバトルは苦戦を強いられました。そんな中、特にこの子達の活躍が目立ったように思います。
ねっとう打てばやけどを引けるできる子 水V’s
ほのお技ならワタシが撃ちます!火力の要 妖V’s
王?お留守番です。でも3タテもできます! 炎V’s
タイプ相性“いまいち”でも愛さえあれば倒せるよね♡ 草V’s
「ポケモンバトルは愛が勝つ!」はあまりにも名言(1:51:16~)
約4時間半の激闘の末、ハイパーボール級昇格!!
実はこの日は珍事件?の一幕も
よしPメンバーシップへ加入!でろーんめちゃめちゃ動揺する(笑)
※よしPとは、でろーんの所属するレーベル、ランティスのプロデューサーさん
YuNiちゃん、富士葵ちゃん、天神子兎音と私の四人で構成された飯団四季は、今日はYuNiちゃんがやっているラジオに出演している。
「いやそれ迷惑メールやんけ」
ラジオのお題のジングル作成でボケると、すかさず天神子兎音からのツッコミがとんできた。
「それではですよ、最後は全員でしりとりをするジングルです」
楽しく和気あいあいとした収録もあっという間に時間が過ぎる。まさに、楽しい時間はなんとやらというやつだ。
「まずは、笑いの『い』から」
YuNiちゃんのバトンを、私は受け取る。
「椅子取りゲームで、取れんくって、尻もちついて気まずそうにしている人の顔を見たとき」
私からのバトンを受け、葵ちゃんは必死に『き』からはじまる物を考える。
「木を切ったらあ…あのー、すごい天然記念物みたいな木を切ってしまったとき」
バトンは葵ちゃんから子兎音へ。
「緊張しすぎてちびりそうになったとき!」
「何でみんな『き』なの!『き』なの。『き』縛りなの?」
YuNiちゃんの悲痛な声と、みんなの笑い声が収録室に響いた。
これからもずっと、飯団のみんなと仲良くできますように!
ゲームのスタート画面が表示されている。
配信開始。まずはいつも通りの挨拶から。でろーんでろーん、こんでろーん。
「…ノベルゲーを…ノベルゲーじゃないな、サウンドノベルゲームって言うのかな?」
アニメから知った、その前日譚に当たるらしいこのゲーム。
声優さんが豪華なアニメの方の話もちゃっかりしておいたところで、ではでは早速。
『はじめから』を選択すると、画面がセーブスロットに切り替わる。
そういやキーボードで操作するんやけど大丈夫かな。アクションとかないよね?
……見てくれる皆にも一応断り入れとこ。「アクションがあったら…ごめんね」
私ほんとに下手くそやから……
「…では、やっていきまーす!」
そして始まる、派手なオープニングムービー!
「こんな本格的なんコレ!?」
ほんとにドラマみたいだ。配信画面をいじりながら感心してると、場面は車中?へ。
縛られた男性、カーラジオから流れる不穏なニュース、意味深なメールの文面、爆発。
監督のクレジットがカットインして、オープニングが終わる。
「なるほどこれが、あれかな…プロローグなのかな?」
――A STORY WITH YOU、ゲームスタート。
気が付いたら真っ暗な空間にいた。
(夢の中なのかな?)
薄らと誰かの声が耳に届く。
「……ねえ起きて。起きてってば」
目を覚ますと茶色の毛に長い耳の哺乳類モンスターがいた。名前は“イブスキ”
どうやらこの子が起こしてくれたらしい。
そして自分が人間だと言うと変な顔をされた。
「どこからどう見ても、あひるモンスターだよ?」
黄色い体に長いくちばし、改めて姿を確認するとどう見ても人間じゃない。
それと困ったことに何も思い出せない。唯一思い出せるのは――そうだ。
「私の名前は……デロダック」
「デロダック、おもしろい名前ね!」
イブスキはそう言って快活に笑った。こっちはまだ状況が分かっていないのに。
「だれかぁー!助けてー!」
どこからか聞こえてきた助けを求める声。イブスキと視線が合う。
『助けに行かなきゃ!!』
こうしてイブスキと私との救助隊“ズツウがする”の活動が始まった。
つづく!!
にじさんじ公式CHで行われた、2020年初となる大規模オフコラボ企画「【QuizKnock協力】にじさんじクイズ王決定戦 #にじクイズ王」
下馬評では最下位候補ともいわれていたJK組。新旧様々な内容が織り交ぜられたこのにじさんじクイズ
心配をよそに第2集計のJK組は130Pで2位を僅かに離し、堂々の1位!実は最終ブロック早押しクイズ前でも250Pと2位と40P差で1位……!!
惜しくも結果は2位だったが、やはりにじさんじ愛に溢れ、息の合ったJK組!
いやーチューリップ組は強敵でしたね……(^^;)
しかし、印象に残ったのは自己紹介でのこの一幕
美兎「楓ちゃんね、学業受ける姿勢が最悪なんですよ。机に足乗っけてるんですよ。席替えしてくださいよ、怖いから(笑)」
楓「企画が始まってからはちゃんとしてる」
やっぱりヤンキーじゃねーか!楓さん、お行儀が悪いですわよ。
イブスキと沢山の救助を行い少しずつ強くなり、一緒に救助隊をしてくれる仲間も増えて心強くもなった。
初めての買い物で泥棒をしてからは少しトラウマになったけど……。
様々なトラブルを乗り越えながらも着々と困っているみんなを助けられている。
しかし気になるのは“自然変動”と“謎の夢”。私がモンスターになってしまった事にも関係があるのかどうなのか。どちらも原因は未だ謎のまま。
「デロダック?どうかした?」
「……なんでもないよ」
そうだ、今は雷鳴の山にいて雷鳥に連れ去られた悪天狗を救助する途中だった。
「もうすぐ山頂だよ、雷鳥を倒して悪天狗を助けなきゃ」
イブスキはいつもみんなの事を一番に考えてる。どうしてそんなに――。
「ギャオオオオォォ!!」
雷と共に雷鳥が目の前に現れた。地面が揺れるほどの迫力だ。
イブスキは震えながらも前に出て立ち向かう。そうだ、私も頑張らなきゃ。
「ワタシたちは救助隊だ!」
「我が怒りを向けてやろうオマエたちになっ!!」
怖くても助けなきゃ。今の私にできるのはそれだけだっ!!
つづく。
「麻雀をやっていくわよ皆の衆」
一位即位(?)するまで終われない麻雀耐久配信が始まった。果たして夜が明けるまでに眠る事が出来るのか・・・・・・。
持ち前の豪運で打点の高い豪快な麻雀を見せるも連続の4位。容赦がないのか、長く遊びたいのか、勝ち続ける楓組。
しかし戦いの中で学び強くなって行く樋口楓。加速する豪運。
そして迎えた第五戦目。
東一局から12000点の大物手を和了!その後も反撃の直撃を受けながらもオリの駆使や奇跡の放銃回避で魅せながらトップで迎えたオーラス。
絶好の配牌からの速攻のタンヤオでフィニッシュ!
「どうだ!!これが1100点の力や・・・」
「タンヤオ・・・安い安い言うてな・・・」
「これで勝つ奴もおんねや、わかったかみんな・・・・・・」
こうして無事に一位に即位した樋口さんは、翌日レコーディングへ向かうのであった。
“デロダックはサンナイトを見捨てた人間であり自然変動にも関係する”
この噂が皆に広まり追われる身となった私。イブスキは「大切な友達だから」
と共に長い旅に出ることを決めてくれた。自分の、イブスキの為にも真実を知る。九狐に会って話を聞かなければいけない。
くじけそうになりながらも炎の山を越え、途中出会ったアーソルに助けられながら樹氷の森を抜けて遠く遠くへと歩みを進めた。
氷雪の霊峰の麓で突然現れたサンナイトに「九狐があなた方を待っている」と告げられた。しかし、真実が目の前にあると分かった途端不安になってしまった。
「デロダックなら大丈夫。ワタシは、デロダックを信じるよ」
イブスキがそういつもの笑顔で私の背中を押してくれた。
私がイブスキを信じないでどうする。真実を知るためにここまで来たんだから。
「ありがとう、イブスキ」
真実を知りに行こう。この先に待っているんだ。
頂上は吹雪で体が凍りそうなほど寒い。イブスキは小さな体を震わせている。
「いた!デロダックたちを見つけたぞ!」
その声の主は九狐ではなく、私たちを追ってきたフーダンたちだった――。
つづく。
九狐から真実を聞き無事疑いが晴れた。しかし、別の問題が発生。
地殻変動の影響で伝説のポケモンが目覚めてしまったのだ。
フーダンたちは地底へ、私たちは広場へと戻りいつもの日常が返ってきた。
救助隊の活動を再開してから数日経ち、とある依頼が舞い込んできた。
「騒ぎの森で暴れているブタザルたちを懲らしめて欲しい、か」
私たちは早速騒ぎの森へと向かうことに――。
森の奥へ進むと三匹のトゲトゲ頭が見えてきた。
「ん?誰だオマエ。マヌケな顔……ムカつくな」
マヌケ、そう言われても仕方ない顔だけどいくら何でも酷い。
「ヤッチマエーーッ!!」
勢いよく襲いかかってきたブタザルと戦ったが……あっさり倒してしまった。
「もしかして旅を経て強くなったのかな?」
ブタザルたちは懲りたのか大人しくなりしょぼくれていた。
森に平和が訪れ一件落着と思ったが、大人しくなったはずのブタザルたちが基地の前にやって来て再び襲いかかってきた!!
つづきはアーカイブへ。
東京に部屋を借りた。
部屋の中を見渡してみると、自分でお金を出して買った家具類が部屋に置かれている。決して豪邸というわけではない。それに、買ったわけでもない、ただの賃貸だ。けれども、ここは間違いなく私にとっての「宮殿」だ。ささやかな王国だ。
「こんな感じで、えーっとね」
配信画面のパソコンに向き合って、画面の先にいるリスナーに部屋を案内して回る。ひとつひとつ自分で選んだ家具や小物は、私の東京生活をきっと豊かにしてくれる。その中にはリスナーさんから貰った小物や、長いこと私と歩んできてくれたものもあって、まるでこれから始まる一人暮らしや、メジャー活動を見守ってくれているかのようだった。
「よし、じゃあ。今言ってったものを置いていきましょう。お部屋の中に」
配信の中で写真を使って紹介した家具や小物を、バーチャル空間にインポートする。時計、ベッド、ぬいぐるみなどをどんどんバーチャル化していく。棚に、平面的な本に、それから腰を悪くしてから買ったゲーミングチェア。
「はい、こんな感じで。樋口楓のルームツアー、いかがだったでしょうか!」
スパチャをしてくれる人や、メンバーシップに入ってくれている人のおかげで二年という時を経て、楓のちりばめられた空間からバーチャルな部屋で雑談をすることができるようになった。
「みなさんのおかげです」
「かえでです」「えるです」「「かえるでーす!」」
二人は仲良く前口上を言い挨拶をしますが、すぐに立ち位置で揉めています。
「そんなに嫌なの、えるの隣!?」「負けたらどこ行く?」「ひどーい!」
気心知れた二人ならではのやり取りをしつつ、ゲームが始まります。いくつかのマスにひらがなの文字を並べて単語を作っていきました。
自分で作った単語は自身の持ち点になる陣取りのようなゲームです。初戦はえるが惜しくも負けてしまいました。
「えるが(配信)枠取ればよかった!」
嘆きと共にえるはゲーム画面の裏に追いやられてしまいます。
「(シチュエーション)ボイスのでろーんちゃんやってよ」「次勝ったらな」
立ち位置を弄られながらも善戦するえるの提案。楓は受けて立ちます。そしてフラグを回収するように楓は負けてしまいました。
ボイス特有の優し気な楓に、えるはご満悦。ですがしばらくして気付きます。
「あ、ボイスだからえるの声が聞こえてないんだ」
約15分に及ぶボイスがようやく終わったかと思いきや、楓はまだまだ続けます。
「今から05行くよ」「え、なんで!? やっぱいいや、でろーんちゃんと喋る!」
今度こそ楓のボイスが終わると、次は楓がえるに無茶なボイス演技を要求します。二人は終始コントのようなやり取りをして、最後は仲良く並んで締めのご挨拶。
「かえでです」「えるです」「かえるでしたー」「かえるコラボでしたー!」
配信前に操作方法の確認がてら遊んでみたけど、あまりにもあっけなくゲームオーバーになってしまった。
敵が出てくる場所だけじゃなくキノコの場所やフラワーの場所、隠しブロックの場所も完璧に覚えたのに……。それだけではクリアできないということなのか……。
さすがは世界に名だたる有名ゲーム。
「こんばんはー……」
配信をスタートさせるとコメント欄に流れるいつものあいさつ。
その中に『すぐ終わりそう』『最初の敵でダメそう』なんてコメントが見える。
めちゃくちゃ緊張してしょうがないけど、丁寧にやっていくしかない。
画面の中、赤い服を着たヒゲの人が走り出した。
「えっ、えぇっ!? 大丈夫?? これ映して」
式典奏者になりたい想いを利用され、騙され烏の悪魔と契約してしまったお嬢様。かわいそうに、契約の代償でお嬢様は両手両足を持っていかれてしまった。
その上海に落とされたと思ったら、セーブが始まって。
そして、画面が切り替わる。
お嬢様はあんな目に合ったのに、なんと生きているようだった。なぜか悪いはずの悪魔がお嬢様を助けたみたいだ。服も新しくしてくれていたへー。なんだ、この悪魔。理由がわからんけど、いいひとやなぁ。
―――
悪者は市長で手足を取り戻すにはその企みをめちゃくちゃにしないといけない。でもお嬢はまだ信じられないから、確かめるために市長の家に忍びこむわけやな。
なるほど、こうやってストーリーが広がっていくんや。
しっかしこの悪魔、お嬢を手助けしてくれるのはいいねんけど。ちょっとなぁ。髪に芋けんぴ系の男やねん、意地悪したがりのマジでデリカシーが無い奴みたいや。悪魔にデリカシーを求めるのは意味がないかもしれないけど。
それはともかく殴り込みや! 真相全て吐いてもらうで、極悪市長……!!
感動で声が震える、自然と涙が頬をつたう。
「YuNiちゃんの手巻き寿司たべられるの私くらいや、この世の中でっ……」
断じて、わさびが辛いとかそんな訳ではない。
仲良く談笑していると思えば、それぞれが話したいことをしゃべっているだけ。
一方はYouTubeのチャットステッカーの話、もう一方は某夢の国の話。頭のアクセサリーだって、写真の表情だって揃わない。
噛み合わないし、交わらない。でもそれが楽しい4人組。
罰ゲームで、わさび入り手巻き寿司をまた食べさせられたけど。ずんだみたいだと騙されて、またまた食べさせられたけど。
悪いこと何もしてないのに、ファニーボーンをデコピンされたけど。
断じて、いじめではない。仲良しな私達です!!!!
明日行われるマイクラ腕試しのマップ視察をりつきんとすることになった。施設数がすごいらしく、マップに入っただけでもりつきんがめちゃくちゃはしゃいでいる。
「見てください!でろーん先輩、船が来てますよ!あそこで旅行に行きませんか。」
「じゃあイタリアに行こうか。」
「わーい!イタリア好きー!」
りつきんと同時に笑ったけど、もうツッコミ不在やん。マップ視察前にメインロッジへ入ったけど、天井すごすぎん?作り込みえぐ。
腕試しのメインステージはネタバレになっちゃうから今日は行けへんと思ったけど、応援席には行けるらしいので行ってみよう。
メインステージの応援席に着くと目の前に大樹が見え圧巻の景色。どうやって作ってんだろ。
「じゃあ、りつきん。私を探して。」
「…え?嘘。えっえっえっ。何処行ったんですか!やだやだやだ一人にしないで!せんぱーい!何処行ったの?まじで何処?まじでやめて?なんで笑ってるんですか!」
りつきんのあまりの慌てっぷりに笑いが止まらない。
「まじで何処行ったの?何処で見てんだよぉ!笑ってんじゃねーよぉ!せんぱーい…どこぉ?あー!いたー!おったー!なんで一人にするんですかぁ!」
今回はうまく会えたけど、マイクラ腕試しはりつきんがAブロック、私がBブロック。決勝で会えるだろうか。
みんなが待ち望んでいた樋口楓による【く〇さんのホーム〇ンダービー!】通称【プニキ】の配信。数々の人間の精神を壊していったこの高難易度鬼畜ゲーム…樋口楓も過去に何度か挑戦した事があった。
キレない縛りでプニキに挑んだ時や、ポケモンで3タテされた悲しみをプニキに受け止めて貰った時など。思い出すと怖く……楽しくなる思い出が沢山詰まったゲームだ。
その高難易度鬼畜ゲームのStage1~Stage7までをなんとわずか3時間で突破!Stage7ではホームラン数を隠す奇策を用いて憎きトラ野郎を見事にクリアした!
そして目の前に立ちふさがるspecial stage。その投手の名はロビン。
様々な投球を駆使するロビンは樋口プレイヤーから「緩急やめろって!」「中に人おるやろ!」「オウルボールやめろ!」と絶賛の嵐。
ロビンと対決する事数時間…夜から始まった配信だったがすっかり日も昇っていた。プレイ時間は12時間を超え、限界ギリギリまでみんなの憎き…ではなくみんな大好きなロビンとの対決は続いた。
樋口楓VSプニキ、対決の結末は一体どうなるのか…!
ついに始まった第3回にじさんじ杯Gリーグ。今回もスタジオからの配信という事で、レンタカー参戦する事となった樋口楓選手。なんと3年連続のレンタカー参戦となった。
最後にレースをしたのは2020年3月…。だが樋口選手には秘策があった。そう、それはベビーパークを狙っていく作戦だった…!
主催の剣持刀也の選手紹介では、最強の素人とソフトを持たぬレディース総長こと【芽威譜流断差亞】と恐れられ、そしてアピールタイムでは赤文字を駆使して圧…もといベビーパークにしてほしいとアピールをしていた。
レースが始まると蛇行運転を皮切りに、怒涛のアイテム連打、某探偵をひき逃げ、某委員長からは「薬物を投与された猿」と評される走りっぷりを魅せた!
更に悪魔とは熾烈なレース争いを行い、視聴者をハラハラさせる展開も見せてくれた。
予選レースの結果は、アーカイブにて是非確認してね。